2013/10/16

素材の事⑤



タイルはとても好きな素材の一つです。
上の写真は我が家のキッチンです。

このタイルは色が沢山あり、さらに自分で配色を決める事ができます。
30センチ間隔での繰り返しパターンにはなるのですが、これが自分で配色を決めると
なんだか面白くない・・・?なんか違う・・・?と言う事で
旦那さんとパソコンに形状を取り込みランダム係数を使って配色パターンを決めました。
やり過ぎ・・・かな。
でもそんな過程も自宅を作っていく事の楽しみの一つでした。
(このタイル、朝のTVのモーニングバードのセットの一部にも使われてました!)


何年か前、小さなタイルの輸入代理店に行ったら、
もう風呂はユニットバスになっていくし、湿式(昔からの方法でモルタルで貼っていくやり方)のタイルは需要が激減しているので、規模を縮小するとおっしゃっていました。
今の日本のタイルは接着剤で貼る軽量なものが多く、輸入品に多い重い昔ながらのタイルはなかなか取り扱いが難しい状況になってきているようです。

店を出る時、もう廃盤にすると言っておられたタイルが余りにもかわいかったので
模様入りを一枚だけ売って頂きました。
鍋敷きにしたり、ちょっと飾ってみたり、今でも楽しんでいます。








料理の事⑤





栗ごはんの残りの栗(お釜が小さくて沢山炊けない・・・)とマッシュルーム、低脂肪乳でスープを作ってみました。
ディルをのせてカフェ飯のようにおしゃれに頂いたものの、栗の量が少ないせいか、ん???今一お味が上品すぎ・・・・イメージとちょっと違う。

そこで一緒に食べようとしていた、水分が抜けてしまっていたゴルゴンゾーラとクルミのパンをクルトンにして、パルメジャーノをふわっとかけてパクリと頂いたらもう絶品!

この塩気が少しあるパンが美味しいんです。
絶品パンに助けていただいたスープでした!
こんな偶然が成功すると嬉しいし楽しい!

ちなみにこのパン、町田のチロというパン屋さんのものです。
是非お近くに来たらお試しを!でも午後にはあまり残ってないので要注意です。

boulangerie chiro (ブーランジュリ チロ) 東京都町田市森野2-31-5




2013/10/11

景色のこと②



今日の景色。

荒い、ちょっと出来損ないの、でもすごく味のある我が家のコンクリートの壁に
光が絵を描いてくれました。

大きな、少し複雑な形をしたワンルームの我が家は、光が東から回り西へと移ろって行くのを感じます。

時々偶然に置いたガラスの花瓶や鉢などが光に呼応してとても素敵な景色を見せてくれます。

すごく上手に見せてくれているものをちゃんと気付ける心の余裕をいつも持っていれたら・・・と思います。


2013/10/08

素材の事④



素材・・ではないのですが、
家を構成するパーツは色々探しました。
仕事はなくても常に探していつかの日の為に自分の中の引き出しにしまってあります。

いつかの為に大事に引き出しにしまっておいたのに、さてと思った時には代理店が閉じてしまっていたり、もう扱いがないのもあって、そのときはすごく寂しいです。
ああ、二度とあの素材はつかえないのか・・・と思うと悲しくもなったりします。


その家を構成するパーツの中でもこのスイッチはとても気に入っています。

このスイッチ、代理店さんとの出会いはもうそれはすごく前、横浜に小さな店舗があってそれから恵比寿に移り、青山に移り、今は代官山です。
何で最初知ったのかはもう全く記憶にないです・・・。
でもやっと引き出しからだして使えてホントによかった!
スイッチは毎日毎日たくさん触るもの、見るものだから。

輸入代理店の名前は “with mate” 。   http://withmate.co.jp


この他にも色、素材がちがうもの、他のメーカーのもの色々あります。
すごくかわいいキャンディのようなスイッチもあってとても楽しいです。

他にもタイルなど素材を扱っていますので、是非ホームページのぞいてください。
ちなみに“with mate”さんは輸入代理店の他、色々なお仕事もされているようです。
ホームページのデザインもとてもかわいらしいです。




2013/10/04

料理の事④



夕飯は宅配からきた冷凍アジのフィレにしようと決めました。

さて、いつものようにチーズ挟みでいこうか、南蛮浸け、それともバルサミコ酢でいこうか・・・。冷蔵庫の中身と相談。
チーズで行きたいと思ったもののスライスチーズが2枚しかない。
で、冷蔵庫の中をごそごそしていたらマスカルポーネチーズ発見。
これいいかもと言う事で採用。
マスカルポーネはパイナップルのティラミスを作った残り・・いつも微妙に残ってしまう。

で、アジ、マスカルポーネチーズ、スライスチーズのミルフィーユ仕立てっていうか重ね焼きにしてみました。
このマスカルポーネチーズが大当たり!ヒットでした!
いつもチーズ焼きのときはなんかもの足らない、大葉を挟んだり、なすのソテーを挟んだりするけど、なんか強い味がぶつかって。
しか〜し、このマスカルポーネチーズがしっとりとアジとチーズを結びつけてくれました。

アジは塩、こしょうをして薄く小麦粉をふってオリーブオイルで揚げ焼きに。
それにマスカルポーネチーズを塗り、スライスチーズを乗せる、そしてアジ・・を繰り返しオーブンで軽く焼く。それだけ。

付け合わせはコルニションと生ハムの切り落としを細かく切ってポテトサラダに。
もう一つは、パプリカ、ズッキーニ、玉葱のバルサミコ酢炒め。

大変美味しくいただきました!ふふ自画自讃。家族にも好評でした!

2013/10/02

家のこと④


竣工したばかりのキッチンの写真です。
キッチンはカウンターのみ、左の壁面も収納なしです。
なんともシンプル。
カウンター下にはあこがれの食洗機をつけるための水栓等も完備・・・。
いつうちに食洗機がくるのかな〜。残念ながら優先順位はかなり低い・・・です。

ちなみに奥には上半分洗面所、下は地下の部屋がのぞいています。
トイレ、浴室以外はドアなし、すべてつながっているのであちこちからいろんな景色が見えます。


ここからは、ブログの “家のこと②” の続きです。
作っています・・の続き、収納の上部に関してはお話したので今回は下の部分です。











最初はとりあえずカーテン。
ワイヤーを貼ってキッチンのタイルの色に合わせて買ったボタンと麻の組紐とでカーテンを作りました。


暫くはこれで楽しんでいたのですが、やはり埃の事もあり扉をつけることに。
家の中のあちらこちらの大工仕事のお陰で、旦那さんの腕も上がり見事な扉ができました!
板は中心が無垢の板で両側に合板を貼ってある“ランバーコア合板”と言う板を使用し、塗装はとりあえずなしです。
上の2枚は断面に取手をつけてあり、とっても使い勝手が良いです。
蝶番はネットで購入、板はホームセンターでカットしてもらいました。

今のところ反ることもなく完璧!自画自賛!
でも、又進化させるかも。










2013/09/18

家のこと③






我が家の内部は

コンクリート打ち放し(外断熱なので内部はそのまま)
木・・・・梁・柱 床は4センチの杉板・壁の一部は3センチの杉板
プラスターボードの上にペンキ・・・・ペンキは病院などで使用する水性超低臭のもの
タイル・・・・浴室・キッチン

この4つのみでできています。

だから基本的にシックハウスの要因になるものはなくて、杉の匂いだけがします。

先日、どうしても住宅展示場に行かなくてはならない用があり、何十年?ぶりに行きました。
しかし、友人の設計士とともに1時間位たつと気持ちが悪くなり、目がちかちかしてどうにも耐えれなくなり出てきました。
もちろん建築基準法に適合した素材で作ってあるわけで、その点では問題はないのです。
しかし、今の基準法ではある特定の物質は基準値を設けてあるけど、すべての化学物質を規制しているわけではないし、基準値の設定に関しても賛否あるのです。

だれにどの様に反応がでるかは本当にわかりません。

その住宅展示場のお姉さんもここに転勤になって調子がよいと言っていました。
私たちは1時間でギブアップだったのにです・・・。

ほんとうに難しいことです。

でも新築・改装を考えるとき、もう一度、本当に大事な事は何か考えてほしいです。

それから家を建てたらとにかく窓を開けて換気を繰り返して下さいね。

(そ)

2013/09/16

家のこと②




作っています。進行形です。

家を作るにあたって、予算の問題もあり
とにかく自分ではどう考えてもできない事はプロに、できそうな事、できる可能性のあるものは自分達で作ろうと決めました。

したがって、我が家にはプロの作った収納が一つもありません。
コートハンガーも自分で、収納扉はカーテンで、あとは見せる収納で。

写真はキッチンの収納です。
上半分は柱分の奥行きを利用した浅い棚になっています。
ステンレスは磁気性のある板材をネットで発注しビス止め。
棚はアングルなどで作っています。
木の部分は廊下の杉板壁の裏側そのままです。

10センチ程ですが、結構色々置けますよ。

説明用に特別アングルで撮影しました!
某雑誌に掲載してもらいたいな~とネットで応募したのですがお返事がありません~~。

(そ)

2013/09/14

料理の事③





まだ暑いのに少し前からスーパーの食材はすっかり秋。

栗がやってきました!

栗がやってきたら一番に創りたいもの・・・栗のスープを創りました。

栗の料理というと栗ご飯、栗きんとん、渋皮煮、それ位しか知らなかったのですが
数年前から米沢亜衣さんの“わたしのイタリア料理”という本にほれて、そのなかの栗のスープの虜になっています。

栗、パンチェッタ(ベーコン)、玉葱にセージ、ニンニク、ローズマリー、
それからパルメジャーノ。
栗の優しい甘さとパンチェッタのこくのある塩気で本当にとろけるようです。
ベーコンでもいいのですが、やっぱりパンチェッタがおすすめです。

栗を剥くのは大変だけどあとは簡単。
もー米沢亜衣さん素敵です!本を出してくれてありがとう!
一緒に写っているのは 水菜とアンチョビのサラダです。
これも この本からのレシピで創ってます。

イタリアンが好きな方は是非是非お試し下さい。

栗にパンチェッタ、イチジクに生ハム、
もうワインがとまらない・・・・。

2013/09/10

景色のこと①





“景色”というと家の外の事に使うけど、私は家の中にも景色があると思っています。

設計するときに最も大事にしていることの一つが家の中の“景色”です。

大学の夏休み、オープンデスクで黒川雅之先生の事務所に伺ったことがあります。
私たち学生の作品を最後に見てくださり、コメントを丁寧に頂いた記憶があります。
拙い私の作品に対して、“きみは目線でものを考えているね”と言ってくださいました。
“男性はなかなかそういう視点で考えられない”とも言っておられました・・・・・
なにしろ何十年も前のことです。
記憶が良い方に勝手に変わっている可能性もかなり大ですが・・・。

ここからは遠い記憶の思い込みです。
すごく嬉しい言葉を言って頂いた・・と今でも思っています。

それからも、この仕事をやっていて色々考え方は違ってきたところもありますが
目線で考える、景色を創って行くことは私の中心になっています。

そして
そこから何が見える?
何が聞こえて、どんな匂いがする?
手に触れた時はどんな温度を感じる?
目をつぶると何を感じる?

そして 
そこから移動する時どんな風に景色は変わっていく?
次の場所からはどんな景色?

と考え続けてます。

写真はキッチンからの景色です。
吹き抜けの向こうの庭が出来上がって行くのが楽しみです。



2013/09/09

素材の事③





窓やドアは今はアルミが主で、木とアルミの複合や木製、プラスチックが残りのシェアを占めています。
鉄の窓は今や過去の産物、昭和?大正?の遺物になりつつあります。
ましてや普通の住宅で鉄のサッシはもはや物好き、変人限定の使用かも。

でも、どうしてもどうしてもやりたかった。やってみたかった。
他ではできないから。

鉄の存在感、質感、重量感、自由になる色彩・・・・鉄が好きです。 

塗装などメンテナンスが必要、オーダーメイドならではの技術力による問題点、価格の問題、
承知の上実行。

それでも あぁぁぁ~ そんなとこ・・・。どうして・・・。
施工図で読み切れないところから・・・
とにかく、雨漏りしました。

もうスチールのサッシの技術が継承されていないが故の技術問題だったり、私の経験不足だったり、単純になんで?って事だったり本当に勉強になりました。

でもこれが人様の家だったらと思うと恐ろしい。
とても怖くて小心者の私はできません。

でも漏っても満足。
イタリア車は新車なのに壊れる。と日本人は文句を言うそうです。
でも、走りながら使いながら直しながら完成形になるんだそうです。
う~。うちはイタ車だわね。


(そ)

2013/09/07

料理の事②




じぇじぇじぇ。

大地の宅配野菜のおまかせセットをたのんだら
巨大なグリーンセロリが・・・・。写真はそれでも半分食べた残り。
そんな~という大きさ・・・。三人家族なんですが・・・・。












で、色々使ったけど、今日はセロリと蟹(缶詰)のパスタ。
どこかのリストランテで食べてから家の定番です。

セロリも蟹缶詰もくせありで主張が強いけど
生のトマトが両方をすごく仲良くさせてくれるんです。
パスタに使うトマトはだいたいは缶詰ですが、このパスタだけは生トマトで。
生のトマトの優しさが必要なんです。

そんな素材の出会いって素敵ですよね。

ちなみにセロリは味噌汁にちょっと入れても美味しいんですよ。


(そ)

2013/09/03

素材の事②







杉板

杉板は柔らかいため、床材にむいてないと言われる方もいます。

でも、我が家は物を落として凹んだとかを気にしません。
これは、節と同じようなもので、年輪で味です。
小さい傷はアイロンの蒸気で復活します。

つるつるの塗装はしてないので呼吸してます。

竣工時に蜜蝋を一回塗っただけで、その後は何もしていないので
ものをこぼせば多少シミになったりします。
でも木目や節がある分ちょっとしたシミなんて気にならないし、それにだんだん木にしみ込み同化していくんです。

足触りもとてもいいし、
水拭き(汚れたら“激落ち君”が大活躍)で杉の香りはいつもよみがえり、
柔らかいということは木材に気泡が多く含まれているので暖かい。
旦那と息子は冬でも裸足。床暖房なしです。
ちゃんと洋服を着るような室温なのに、足元は暖かい。
床暖房のような乾燥した暖かさではなくしっとりとしている。
家の中どこでも同じ暖かさです。
暖かさのバランスがいいんです。

特に我が家は床4センチ、壁3センチの厚さなので、家の中の調湿効果も実感します。
床は気温・湿度によってはきしんだりしますけどね・・・。
普通だとクレームになっちゃうかな~。なっちゃうね~。

こんなふうに、いいこととわるいことは見方次第のことが沢山ある気がします。

壁の浮造り(木目を浮き立たせる加工をしたもの)は 同じく徳島のケイウッドさん
にお願いしました。
気持ちいいです。ありがとう!

2013/08/30

料理のこと①





料理のこと①

旬のもの

今、野菜は旬がいつかわからないくらい年中同じものが手に入りますね。

でもやっぱりまだ旬がはっきりしているものもあります。
その旬がやってきたときは嬉しくて沢山沢山たべたくなります。

春は ふきのとう たけのこ 木の芽(今東京ではほとんど手に入らないです・・悲しい)
初夏には グリンピース 空豆
夏は ズッキーニ(最近は年中あるかな・・)
秋は 栗
冬は ゆり根 

写真は今年の夏のヒット
ズッキーニのヴルーテ、レモンとタイム風味 です。
狐野扶美子さんの “ラ・キュイジーヌ・ド・フミコ” に載っているレシピで創ってみました。

本当に淡い淡いグリーンの優しい味のスープです。
低脂肪乳を使うのは初めてでした。狐野さんすごい。
心も体もゆっくりできるんです。

料理に興味のある方、是非本を買って創ってみて下さい。

今年の秋は 栗をむく心の余裕が沢山ありますように!


(そ)



2013/08/29

素材の事①



コンクリート

我が家はコンクリートの外部側に断熱をしているので、内部はコンクリートそのものがたくさん見えています。

いつだったか、テレビで菊川怜さん(東京大学建築学科卒業、コンクリートが卒論のテーマだったとか)が
“コンクリートってほんと赤ちゃんのようなんです~!”
と???な事を言っていたのですが、今は少しわかる気がします・・・勝手な解釈ですが・・・

それはそれはそのときの微妙な生まれ・育だちによりコンクリートが変わるんです。
そりゃ、生まれがすばらしかったり、育て方が抜群だったりすれば一律よい子ができるかもしれないのですが、なかなかの予想外に育つことも多々あります。

世の中の一見きれいなコンクリート面はだいたい以下の3つに分類されるのではないでしょうか。
①最初から奇麗にできやすい高さ・形だったり、型枠の加工がされているもの・・・塀とか
②生まれ育ちがすばらしい・・・つまりすごぶる技術力のある工務店の施工
③うま~く!?化粧をして外見を取り繕ったもの・・・・化粧専門の職人さんがいるんです


実は我が家も余りに予想外であったため、化粧を専門とする職人を呼びました。
何しろそれそのものが仕上げですから・・・。
少しお試しで化粧してもらったのですが、これがどうにもこうにも私たちになじまない。
1時間程で申し訳ないが帰っていただきました。

結局、予想外だけこのままでまあいいかの結論。

2年経って本当に思います。
これでよかった。
写真はその一部です。
いまだにどうしようかという場所もありますが、おおよそ味わい深いです。


(そ)




2013/08/28

家のこと①


我が家は地下1階地上2階。
2階には義母が住み、地下1階と1階は私たち夫婦と息子の3人で使用。
ほぼ完全な2世代住宅です。

私たちの住むエリアは地下1階と1階を合わせた大きいコンクリートの箱の中
に5つのレベルの違う木造床が組まれています。
いつか中身を取り替えたい時木造部分はすべて撤去可能です。
つまり改装前提で作っています。

写真は施工途中、コンクリートだけの時です。

余りに壮観で、いつかこの状態で使う時もあるかも~とムフムフしてしまいました。

小さな水回りだけあれば、このでっかい空間の中にテント張って生活したら素敵かも。
30年後とかにそうなったら楽しい気もするけど、そのときはおばあさんです。
おばあさんがテント張ってここで生活してたらシュールだわね。

でも実は建築家の石山修武大先生の作品にそうゆうのあるんです。
もちろん先生の作品は深い深い思想の元に成り立っておられるので全く全く別物なのですが。
すごいんです。“ドラキュラの家”という作品です。

でも皆さん、家を作るときはいつかこうなったら楽しいかも~の何か種を蒔いてみるのもいいですよ。

(そ)


2013/08/25

再始動!

自宅がようやく一昨年完成し
父を去年見送り
息子も春無事高校生。

再始動です。


(そ)