2013/09/18

家のこと③






我が家の内部は

コンクリート打ち放し(外断熱なので内部はそのまま)
木・・・・梁・柱 床は4センチの杉板・壁の一部は3センチの杉板
プラスターボードの上にペンキ・・・・ペンキは病院などで使用する水性超低臭のもの
タイル・・・・浴室・キッチン

この4つのみでできています。

だから基本的にシックハウスの要因になるものはなくて、杉の匂いだけがします。

先日、どうしても住宅展示場に行かなくてはならない用があり、何十年?ぶりに行きました。
しかし、友人の設計士とともに1時間位たつと気持ちが悪くなり、目がちかちかしてどうにも耐えれなくなり出てきました。
もちろん建築基準法に適合した素材で作ってあるわけで、その点では問題はないのです。
しかし、今の基準法ではある特定の物質は基準値を設けてあるけど、すべての化学物質を規制しているわけではないし、基準値の設定に関しても賛否あるのです。

だれにどの様に反応がでるかは本当にわかりません。

その住宅展示場のお姉さんもここに転勤になって調子がよいと言っていました。
私たちは1時間でギブアップだったのにです・・・。

ほんとうに難しいことです。

でも新築・改装を考えるとき、もう一度、本当に大事な事は何か考えてほしいです。

それから家を建てたらとにかく窓を開けて換気を繰り返して下さいね。

(そ)

2013/09/16

家のこと②




作っています。進行形です。

家を作るにあたって、予算の問題もあり
とにかく自分ではどう考えてもできない事はプロに、できそうな事、できる可能性のあるものは自分達で作ろうと決めました。

したがって、我が家にはプロの作った収納が一つもありません。
コートハンガーも自分で、収納扉はカーテンで、あとは見せる収納で。

写真はキッチンの収納です。
上半分は柱分の奥行きを利用した浅い棚になっています。
ステンレスは磁気性のある板材をネットで発注しビス止め。
棚はアングルなどで作っています。
木の部分は廊下の杉板壁の裏側そのままです。

10センチ程ですが、結構色々置けますよ。

説明用に特別アングルで撮影しました!
某雑誌に掲載してもらいたいな~とネットで応募したのですがお返事がありません~~。

(そ)

2013/09/14

料理の事③





まだ暑いのに少し前からスーパーの食材はすっかり秋。

栗がやってきました!

栗がやってきたら一番に創りたいもの・・・栗のスープを創りました。

栗の料理というと栗ご飯、栗きんとん、渋皮煮、それ位しか知らなかったのですが
数年前から米沢亜衣さんの“わたしのイタリア料理”という本にほれて、そのなかの栗のスープの虜になっています。

栗、パンチェッタ(ベーコン)、玉葱にセージ、ニンニク、ローズマリー、
それからパルメジャーノ。
栗の優しい甘さとパンチェッタのこくのある塩気で本当にとろけるようです。
ベーコンでもいいのですが、やっぱりパンチェッタがおすすめです。

栗を剥くのは大変だけどあとは簡単。
もー米沢亜衣さん素敵です!本を出してくれてありがとう!
一緒に写っているのは 水菜とアンチョビのサラダです。
これも この本からのレシピで創ってます。

イタリアンが好きな方は是非是非お試し下さい。

栗にパンチェッタ、イチジクに生ハム、
もうワインがとまらない・・・・。

2013/09/10

景色のこと①





“景色”というと家の外の事に使うけど、私は家の中にも景色があると思っています。

設計するときに最も大事にしていることの一つが家の中の“景色”です。

大学の夏休み、オープンデスクで黒川雅之先生の事務所に伺ったことがあります。
私たち学生の作品を最後に見てくださり、コメントを丁寧に頂いた記憶があります。
拙い私の作品に対して、“きみは目線でものを考えているね”と言ってくださいました。
“男性はなかなかそういう視点で考えられない”とも言っておられました・・・・・
なにしろ何十年も前のことです。
記憶が良い方に勝手に変わっている可能性もかなり大ですが・・・。

ここからは遠い記憶の思い込みです。
すごく嬉しい言葉を言って頂いた・・と今でも思っています。

それからも、この仕事をやっていて色々考え方は違ってきたところもありますが
目線で考える、景色を創って行くことは私の中心になっています。

そして
そこから何が見える?
何が聞こえて、どんな匂いがする?
手に触れた時はどんな温度を感じる?
目をつぶると何を感じる?

そして 
そこから移動する時どんな風に景色は変わっていく?
次の場所からはどんな景色?

と考え続けてます。

写真はキッチンからの景色です。
吹き抜けの向こうの庭が出来上がって行くのが楽しみです。



2013/09/09

素材の事③





窓やドアは今はアルミが主で、木とアルミの複合や木製、プラスチックが残りのシェアを占めています。
鉄の窓は今や過去の産物、昭和?大正?の遺物になりつつあります。
ましてや普通の住宅で鉄のサッシはもはや物好き、変人限定の使用かも。

でも、どうしてもどうしてもやりたかった。やってみたかった。
他ではできないから。

鉄の存在感、質感、重量感、自由になる色彩・・・・鉄が好きです。 

塗装などメンテナンスが必要、オーダーメイドならではの技術力による問題点、価格の問題、
承知の上実行。

それでも あぁぁぁ~ そんなとこ・・・。どうして・・・。
施工図で読み切れないところから・・・
とにかく、雨漏りしました。

もうスチールのサッシの技術が継承されていないが故の技術問題だったり、私の経験不足だったり、単純になんで?って事だったり本当に勉強になりました。

でもこれが人様の家だったらと思うと恐ろしい。
とても怖くて小心者の私はできません。

でも漏っても満足。
イタリア車は新車なのに壊れる。と日本人は文句を言うそうです。
でも、走りながら使いながら直しながら完成形になるんだそうです。
う~。うちはイタ車だわね。


(そ)

2013/09/07

料理の事②




じぇじぇじぇ。

大地の宅配野菜のおまかせセットをたのんだら
巨大なグリーンセロリが・・・・。写真はそれでも半分食べた残り。
そんな~という大きさ・・・。三人家族なんですが・・・・。












で、色々使ったけど、今日はセロリと蟹(缶詰)のパスタ。
どこかのリストランテで食べてから家の定番です。

セロリも蟹缶詰もくせありで主張が強いけど
生のトマトが両方をすごく仲良くさせてくれるんです。
パスタに使うトマトはだいたいは缶詰ですが、このパスタだけは生トマトで。
生のトマトの優しさが必要なんです。

そんな素材の出会いって素敵ですよね。

ちなみにセロリは味噌汁にちょっと入れても美味しいんですよ。


(そ)

2013/09/03

素材の事②







杉板

杉板は柔らかいため、床材にむいてないと言われる方もいます。

でも、我が家は物を落として凹んだとかを気にしません。
これは、節と同じようなもので、年輪で味です。
小さい傷はアイロンの蒸気で復活します。

つるつるの塗装はしてないので呼吸してます。

竣工時に蜜蝋を一回塗っただけで、その後は何もしていないので
ものをこぼせば多少シミになったりします。
でも木目や節がある分ちょっとしたシミなんて気にならないし、それにだんだん木にしみ込み同化していくんです。

足触りもとてもいいし、
水拭き(汚れたら“激落ち君”が大活躍)で杉の香りはいつもよみがえり、
柔らかいということは木材に気泡が多く含まれているので暖かい。
旦那と息子は冬でも裸足。床暖房なしです。
ちゃんと洋服を着るような室温なのに、足元は暖かい。
床暖房のような乾燥した暖かさではなくしっとりとしている。
家の中どこでも同じ暖かさです。
暖かさのバランスがいいんです。

特に我が家は床4センチ、壁3センチの厚さなので、家の中の調湿効果も実感します。
床は気温・湿度によってはきしんだりしますけどね・・・。
普通だとクレームになっちゃうかな~。なっちゃうね~。

こんなふうに、いいこととわるいことは見方次第のことが沢山ある気がします。

壁の浮造り(木目を浮き立たせる加工をしたもの)は 同じく徳島のケイウッドさん
にお願いしました。
気持ちいいです。ありがとう!